「特定理由離職者」という言葉をご存知でしょうか?
結婚により住所が変わった方、配偶者の転勤に伴って退職した方は絶対に知っておくべきです
失業手当を早く受給できる制度があるので要チェック!
簡単に失業手当について
*失業手当とは
次の仕事が見つからないまま退職してしまった方が休職期間中にハローワークで申請して受け取れるもの
*対象者
雇用保険に加入してた者で以下二つを満たす者
①過去2年間に通算12か月働いていた者
②失業状態でありいつでも就労可能なこと
*受給額
失業する前に受け取っていた給料の6~8割
*受給期間
年齢や離職理由、勤続年数によって異なる
特定理由離職者とは
特定理由離職者とは、やむを得ない理由により離職した者を指します
病気やけがだけでなく、結婚や配偶者の転勤などやむを得ない理由により離職した者も含まれます
失業手当は申請してから必ず7日間の待機期間があり、自己都合退職になると3か月間の給付制限期間が発生するシステムです
しかし、特定理由離職者はこの制限が軽減されることがあります
結婚や転勤に伴う住所変更は自己都合ではないのです
やむを得ない理由により離職した者という扱いになります
そのため、必要な手続きを経れば特定理由離職者として給付制限期間が免除されることがあります
実際に私は3か月の給付制限期間はありませんでした
3か月の給付制限をなくす条件はとてもシンプルです
*POINT*
・新住所から職場まで通勤に往復4時間以上
・離職から引っ越しの間が約1 か月以内
他にももろもろありますが、この2つのポイントを押さえておけば給付制限期間なしで受給できると考えて良いと思います
詳しくは引っ越し先の管轄のハローワークに問い合わせてみてくださいね
実際に受給してみて
私の場合は
令和2年3月末で退職→4月に引っ越し→入籍
失業手当の申請から受給までは下記のように速やかに進みました
4月半ばに離職票が届く
↓
ハローワークに速攻で申請
・特定理由離職者に該当することを申出
・通勤時間の証明のためスマホにて検索した時刻表を提示
・結婚と引っ越しの証明するのに住民票と婚姻届けの受理証明書を提出
↓
初回認定日に特定理由離職者に認定されたことを告げられ失業手当給付
↓
その後は求職活動をしつつ受給継続
↓
受給終了(現在)
難しい手続きは特になく、初回の申請の際に申し出をしたらあっさり認定されました
聞けば普通に色々教えてくれるので聞いたもん勝ちです
仕事を辞めてもすぐにお金が入ってくるというのは本当にありがたいこと
経済的にも精神的に余裕も生まれます
結婚したり転勤をしたら環境の変化で多大なストレスがかかりますよね
勿論人それぞれですが、環境に慣れつつ仕事をじっくり探した方が長期的に得だと思います
持ち物とお勧めすること
持ち物をまとめておきます
何回も行くことになったり、手続きのせいで受給が遅れるのは避けたいところです
*持ち物
・離職票1,2
・雇用保険被保険者証
・印鑑
・証明写真2枚(縦3×横2.5)
・マイナンバーカードor
通知カードor
マイナンバー記載の住民票
・運転免許証等の本人確認書類
(マイナンバーがあれば不要)
*おすすめな持ち物
・通帳
失業手当が振り込まれる口座を記載
新婚さんは通帳の名義が新姓のもの
・住民票
転入の日が記載されるので手続きがスムーズ
・婚姻届け受理証明書
これは婚姻届けを出した役所で貰える
私は退職から1か月以内に入籍したことを
証明できるものがほしいと言われ提出
・配偶者の転勤の辞令
転勤の証明になるそうです
私の場合はこれが無くても大丈夫でした
求められることがあるそうなので念のため
*事前準備のお勧め
退職する際に会社から記載を求められる離職票の退職理由欄に【配偶者の転勤に伴うため通勤が困難】と記載することをお勧めします
これを書いておくとハローワークでの話が早いです
友人は【自己都合退職】のみ記載したらハローワークでやや揉めたと言っていました
まとめ
失業手当は給付制限期間が無くても受給できることがあります!
配偶者の都合での退職だとなんとなく自己都合退職のように感じてしまいますが、自己都合ではありません
①引っ越し先の住所から職場まで通勤に往復4時間かかる
②離職から住所の移転までの間がおおむね 1 か月以内である
上記の場合は給付制限期間が軽減されることがあるので、ぜひ自身がどうか確認してみてください
仕事を辞めてすぐにコンスタントにお金が入ってくるというのは本当に精神的に余裕につながります